E-01
AI素材探索と証拠保全が創る新しい研究基盤
トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車では様々な新事業の開発を進めています。その中から二つ、データ解析クラウドサービス「WAVEBASE」とデータ保全サービス「PCE」をご紹介致します。
・WAVEBASE:実験データや材料の組成・プロセスデータを自動解析し、データ駆動でお客様の課題解決をサポートします。解析スピードをアップし、開発効率化が可能です。
・PCE:ブロックチェーンを活用し、データのオリジナル性を長期にわたってグローバルに証明できます。技術情報の証拠力を高め、情報の不適切な取り扱いや知的財産権に関する紛争・訴訟の対応力を強化可能です。
E-02
日立の独自AI「B3」によりオミクスデータの解析業務を高度化・効率化
株式会社日立製作所
日立は小サンプル・高次元のデータでも高い汎化性能・予測精度で解析できる技術「B3」を開発し、データドリブンで探索業務の効率化、新しい発見に貢献しています。代謝物データ、RNA-Seqデータなどの解析事例があり、重要遺伝子、マルチバイオマーカー、リスク因子の探索などに活用されています。「B3」の事例紹介と、クラウドサービスとしてご利用いただける「B3 Analytics」をご紹介します。また、創薬プロセスにおいて我々が取り組んでいる生成AIの活用事例をご紹介します。
E-03
レーザー回折/散乱式粒度分布計の自動化ソリューション
株式会社堀場製作所
HORIBAの粒度分布測定装置は、ロボットアームによる試料の自動搬送機構を付加できます。試料投入から測定までを自動化し多検体連続測定に対応、測定者の負担軽減とヒューマンエラー防止を実現します。ロボットアームによる精密かつ再現性の高い動作で、研究・品質管理の効率化と測定信頼性の向上を両立します。このような自動分析ソリューションとデータマネジメントシステムSTARS Enterpriseによって、HORIBAはお客様の最先端の研究を支えます。
E-04
搬送機能を備えた分注ロボットシステム
楢崎 鴻司朗(Tsubame Lab株式会社)
プレート搬送機構を備えたオープンソース分注ロボットを展示します。分注・搬送動作に加え、カメラ映像による記録とクラウド上でのログ管理を実現します。AIが自然言語入力から自動で制御コードを生成し、プログラミング知識がなくても実験を自動化可能です。他のロボットや装置とも連携できる柔軟な構成で、低コスト・高再現性な研究自動化環境の構築を目指します。
E-05
高機能部材開発のためのロボット活用とスマートラボシステム開発
栗原一真(産業技術総合研究所 製造基盤技術研究部門)
微細構造体を利用し、光や濡れ性などが制御できる高機能部材の開発を行っています。研究開発活動では、研究の効率化が必要であり、協働ロボットを用いたサンプル作製・計測の自動化や、スマートホンを用いたプロセス条件等の入力やラボ管理機能を統合したスマートラボシステムを開発しています。これらDXシステムを活用することで、普段の研究活動では見逃してしまうデータをシステムが発見する機能を構築し、高機能な部材開発やプロセスノウハウの蓄積を行っています。展示では、開発部材や、実験室のDX化について紹介します。
E-06
ROPES初号機
浦鉄将(東京大学 長藤研究室)
2019JST未来社会創造事業「粉体成膜プロセス研究のハイスループット化のためのデータ駆動型プロセスインフォマティクス」の成果として製作したROPES(Robotic Objective Process Exploration System)の初代プロトタイプを展示します。実際には燃料電池の触媒インクの乾燥プロセスを自動実験・自律探索した装置ですが、安全のため、デモでは墨汁を用いてデモします。
E-07
協働ロボットによるグローブボックス内の粉体実験自動化
山口祐貴(産業技術総合研究所)・西山禎泰(愛知工業大学) 他
グローブボックス内での粉体実験を自動化するために、協働ロボットを活用した実験システムを構築した。少ない協働ロボットで多くの実験を可能にするためのからくりジグを紹介する。
E-08
人とAIロボットの創造的共進化によるサイエンス開拓
原田香奈子(東京大学大学院医学系研究科)
プロジェクト概要と成果を紹介する。展示としては、展示会場からロボットシステムを遠隔操作する様子を紹介する。操作者はVRヘッドセットを装着し、遠隔地(東京大学)にあるロボットシステムのデジタルツインを複合現実(MR)で確認しながら遠隔操作する(DOI: 10.1109/VRW66409.2025.00102)。バイオハザード環境やクリーンな環境など、人が容易に立ち入ることができない環境で科学実験を行う場合に、ロボットを遠隔操作したり、AIのための学習データセットを収集する目的で使用する。
E-09
ロボットアームによる粒子径を制御した粉体粉砕
高本龍世(大阪大学工学研究科物理学系専攻 小野研究室)
ロボットによって所望の粒子径の粉体を得られるように粉砕を行うシステムについてのポスター展示を行います。本システムでは、ロボットアームが粉体を粉砕しながら、乳鉢の振動から粒子径を推定することで、所望の粒子径に到達した段階で粉砕を終了することができます。またデモスペースではCobotta(DENSO WAVE)という人協働ロボットを使用し、ロボットアームが乳棒と乳鉢を用いて粉体粉砕作業を行う様子を実演します。
E-10
Dual demonstrationによる化学実験自動化システム
佐々木光(奈良先端科学技術大学院大学 助教)
本研究では、化学実験自動化システムの柔軟に拡張するため、化学者自身がロボット動作と治具操作を同時に教示できるデュアルデモンストレーションを提案する。ロボットハンド形状の教示デバイスと治具、モバイルマニピュレータを統合し、化学者の実演をもとに自動実験を実現した。高分子合成の模擬実験において動作再現を達成し、ロボットの専門知識を要さず直感的にロボット実験自動化を構築できることを示した。
E-11
NIMOによるミルククラウン形成条件の探索
吉川成輝(東京科学大学 総合研究院)
牛乳を薄く張った液面に液体を一滴落とすと、液滴の衝突速度や液層の厚さなどの条件に応じてミルククラウンと呼ばれる王冠状の構造が形成されることがある。本展示では、自律自動実験のための汎用ソフトウェアNIMOと2台のロボットアームを使ってミルククラウンの形成条件を効率的に探索するデモを行う。
E-12
NIMOが命を吹き込んだAI搭載型・自動実験システム
田村亮・松田翔一(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)
自動自律実験を実現するためのオープンソースソフトウェア「NIMO」を開発し、これを活用した自動自律実験装置の開発を進めています。自動実験装置にNIMOを導入することで、最適な実験条件の自動選定と、それに基づく自動実験装置による材料合成・評価というクローズドループを実現してきました。これにより、人の介在なしに効率的に実験を推進することが可能です。装置展示では、NIMS電気化学自動実験ロボット(NAREE)で使用している並列電気化学セルを紹介します。
E-13
Leaf Sampling Using a Robotic Manipulator
常家瑞・万偉偉(大阪大/理研)・田中信行・佐藤諒一・藤田美紀(理研)・原田 研介(大阪大)
This work is about automated leaf cutting and collection for lab purposes. We propose a single-arm method, using a customized end-effector to hold and cut the leaf. The pose of the leaf is determined via learning-based method and the final position of interaction is obtained after closed-loop iterative refinement.